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2022

22KUL Emotion #17 酒井煕


22KULは日本一を獲ることができる



本気で思っている。4年間ぼんやりしていたものが、シーズンを通して確信に変わった。

関東にも自分達のラクロスが通用する、代表の選手だっている。後輩達も頼もしくなってきた。今年を逃したらもうチャンスはないんじゃないかと思ってしまうぐらい、頼もしいチームだ。



一方で、チームが勝てばそれでいいと思っている自分の無責任さは常に付き纏っている。

ウィンター準決勝のフリーシューで、後ろの方の順番に並んでいた時から、何も変わっていない。

去年は試合に出ていたにも関わらず、全てが力不足で何一つ貢献できないままシーズンが終わった。

MVPになろうという気概や、チームで1番上手くなりたいというPRIDEが、チームの勝利より優先されることはなかった当然の結果かもしれない。

自分は独力で強くなれるほどのメンタルや技術は持ち合わせていない。




だからこそ、 "頑張る誰かのために頑張りたい" という想いだけは譲れない。

日本一に向けて努力する誰かの足だけは引っ張りたくない。

一緒に頑張りたい。

しんどい時には支えたい。

悪い雰囲気は変えたい。

託されたら応えたい。

そんな気持ちで常に練習に取り組んできたし、周りと接してきた。


誰かと一緒に自主練することも、Aに上がってきて緊張している後輩を励ますことも、4年にもなってバカみたいな声を出して練習を盛り上げるのも、全て無責任で他人任せな自分が掲げる唯一のエゴ。自分が誰かのモチベーションになりたい。そんな些細なエゴ。



他人を巻き込むことしか出来ない自分だから、チーム全員で日本一を獲りにいきたい。

時には厳しい声をかけたし、意見がぶつかって言い合いになることもあった。それはみんなに期待しているから、このチームなら日本一になれると確信しているから。何よりここまで自分に携わってくれた人達に恩返しがしたいから。



感謝という言葉では片づけきれないほど、多くの人達に支えてもらってきた4年間だった。

学生日本一まであと5試合。KGや神戸も関西を獲る実力はあるかもしれない。早慶をひっくり返すチームが現れるかもしれない。でも最後に勝つのは22KULだと言い切れる。みんなと最高の景色を味わいたい。

KUL悲願の日本一達成まで、あと少し。明日も上手くなろう。



One Team.


WRITER:酒井熙
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