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2022

22KUL Emotion #14 尼田 知裕




「塵も積もれば山となる」






俺の座右の銘だ。



正規練も壁打ちもシュー練も筋トレも数えきれないほどしてきたし、どんな怪我をしようとも、乗り越えてここまでやってきた。全ては「学生日本一」という頂上の景色を見るために。2回生も3回生もA'という立場で結果をあまり残せなかったが、それでも諦めずに地道に練習することで、今年はそれなりの活躍はできたと思う。でも「日本一をとるチームのAT」としてはまだまだ実力が足りないし、2日後のFINAL3、それ以降の試合に向けて、練習を怠るつもりは全くない。



4回生になった今、この「塵」の部分が本当に大事だと実感している。



上手い人は、練習量はもちろん、練習の質も良い。自分が今足りない技術は何なのか、自分の長所は何なのかを正しく分析し、長所を伸ばす事や短所を克服する事に焦点を当てて普段から練習している。塵が大きいほど、大きな山ができあがるのは、当たり前のことだ。もしこれが出来ていないと自覚する選手がいるなら、明日からにでもやるべきだ。



「塵」の部分が大事というのは、組織においても同じだと思う。



KULは多くの部員がいるが、一人一人の「日本一に対する想い」「勝利に対する貪欲さ」が大きいほど、KULが大きくなり、強くなる。逆に一人でも目標に向かえていない人がいると、組織としての強さがなくなってしまう。



俺は自分の熱量を伝えて皆を巻き込んでいくことで、部員全員が「学生日本一」という目標に向かえるための環境作りができると思い、副将という立場からチームを引っ張っていこうと決意した。実際どれだけチームを引っ張って来れたか、皆をどれだけ巻き込めたのかはわからない。


ただ部員と接しながら、日々過ごしていくうちに、一人一人の想いに触れることができた。皆がラクロスというスポーツに真剣に向き合い、KULという集団の中で、存在感を出そうとひたむきに努力していることが伝わってきた。もちろん時には、考え方が違うことで、ぶつかり合うこともあると思う。それでもKULを強くするために、日々成長し続けるみんなの姿を見て、俺がみんなを引っ張っていくはずだったのに、すごく勇気をもらえた。










本当に最高の仲間に恵まれた。










そんな仲間たちに伝えたい想いが沢山ある。



俺たちの背番号を受け継ぐ33期。

1年後には君達がこの大舞台に立つだろう。俺たちはこの4年間の集大成をFINAL、全学で出し切る。だから、その姿を目に焼き付けて欲しい。そして、俺たちの想いと熱量をこの先受け継いでほしい。未来のKULは頼んだ。


新歓代の32期。

コロナ感染拡大の影響で活動が制限されてる中、本当に入部してくれてありがとう。初の大舞台で緊張すると思うけど、ミスをしても俺たちが必ずフォローする。だから、自分の良さを最大限引き出すことに集中してほしい。大暴れ期待しているぞ。


ほぼ同期(と俺は思っている)の31期。

人数が少ない中、30期に必死についてきてくれて本当にありがとう。俺らに負けないくらいの熱い想いを持っていて、後輩であっても尊敬してるし、信頼もしている。ここから厳しい戦いが始まるけど、最後の一秒まで30期みんなに力を貸してほしい。必ず一緒に勝利を掴み取ろう。


4年間共に過ごしてきた30期。

Frの頃から怪我をたくさんして、迷惑をたくさんかけてきた。そんな苦しい時に手を差し伸べてくれる30期に、救われることがこの4年間で何度もあった。自分がここまで成長できたのはみんなのおかげだと思う。本当にありがとう。

1回生の時にFrCから受け継いだ日本一への想いを、俺らが繋ぎ、成し遂げる番がついにやって来た。俺はみんなとならできると本気で思っている。だから最後まで全力で駆け抜けて、駒沢の地で笑顔で引退しよう。












こんなに熱い想いを持つ皆と切磋琢磨し続けてきたからこそ、自信を持って言えることが一つ。










今年の俺たちは強い。











ここから負けるはずがない。











リーグ戦でKGに負けたとか関係ない。











あの敗北を機に、俺たちは成長した。











もっともっと上手くなった。











もっともっと強くなった。











まずは関西の壁をこの手でぶち破ろう。











そして勢いに乗って全学へ突き進もう。











俺はこのチームなら勝てると確信している。











俺はみんなを信じている。











だからみんなも俺を信じてくれ。











目の前の敵を抜いて、必ず点を取ってみせる。





みんなから受け取ったパスを、必ず得点に変えてみせる。





膝が壊れようとも、足首が壊れようとも、必ず最後まで走り切ってみせる。





絶対にチームを勝たせる。












憧れの先輩方が繋いでくれた想いを背負い





「14」という番号に込められた意志を受け継ぎ





「日本一」という未だ成し遂げられていない景色をこの目で見るために





PRIDEをかけて最後まで闘ってみせる。







2022/10/20 #14 副将 尼田知裕





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