#12クロスパルから紹介を受けました新歓がかなり下手な#69丁寧です。書き間違いではありません、僕は新歓が下手です。新入生とサシで話せば話題に窮して黙り込むし、大学構内での遊撃では臆して声をかけられない、そんな僕のどこを見て新歓がかなり上手いと言ってくれたのか、甚だ疑問です。
そもそも僕は新入生相手に限らず雑談というのがすごく下手なんですよね。決して雑談嫌いではないのですが。相手の言葉をただ情報として処理してしまい気の利いた相槌も打てずに聴くだけになってしまうことが多い。また、共感に対する諦めが強く、他者の気持ちを理解することの不可能性を以て勝手に距離を置いてしまう。これらの性質は僕に友人が少ないことと大いに関係しているでしょう。
そんな僕が新入生相手にやっていることといえばラクロスの簡単な技術を教えることくらいです。そしてその際には万人に通じる言語を用いることが多い。即ち、物理学です。といっても高校物理の範囲ですが、クロスとボールの動きは慣性と力積である程度説明できるからそれを元に正しい動きの一端を言語化できる。この言語化が丁寧な説明と受け取ってもらえるのかもしれません。
さて、そろそろ本題に入りましょう。今回ブログに書くのはオススメの野草です。僕は毎年春になると身近な野草を食事に取り入れています。野山に分け入って山菜など採らずとも実は農学部グラウンドや鴨川流域に色々と美味しい野草が生えているんですよ。
僕は小学生のころ学童保育所にお世話になっていたのですが、そこでは毎年春にみんなでヨモギやツクシを採りに行くイベントがありました。その際は一人で袋三つ分ほど採って母に土筆の卵とじなど作ってもらったものです。その後は犬山里山学センターの職員でもある祖父に学んで食べる野草の種類を増やしていきました。最近では有川浩の『植物図鑑』という小説を読んでよりターゲットが広がりましたね。この本は所謂恋愛小説というジャンルに入ると思われますが、野草食初心者を引き込む魅力があるので興味を持ってくれた人にはお貸しします。
さて、そんなこんなで僕にとってはそこらに生えてる植物を食べることには抵抗がないのですが、なかなかどうして周りの人には受け入れられない。食費も浮くし季節を味わえるので損はないはずなのに…
そこでこのブログで手軽に楽しめるオススメの野草を紹介しようというわけです。
栄えあるトップバッターはツクシ。正式にはシダ植物門スギナの胞子茎ですね。こいつは春の割と早い時期から土手のあちこちに顔を出し始めます。場所によっては踏まずに歩くのが難しいほど。先端の胞子嚢が開く前で茎が太く長いものが美味しいです。茎についている袴を取るのが少し面倒ですが調理は簡単、さっと茹でて灰汁をとったら様々な料理に使えます。僕は卵とじが好物でほぼ毎年作ってます。
次に紹介するのはヨモギ。言わずもがな草餅の材料です。料理に使う人はあまりいません。ホワイトデーのお菓子作りに使うくらいがちょうどいいでしょう。
続いてセイヨウカラシナ。僕が最もよく活用する野草です。菜の花と同じアブラナ科ですがこいつは帰化植物、そこらじゅうで大繁殖してます。川沿いに咲く黄色い花の主です。花が咲く前の蕾と茎と若い葉を食べます。カラシナの名に違わず辛味成分を含んでいますがこの辛味成分は極性分子のため茹でて調理すれば辛味成分が水に溶解して美味しくいただけます。逆に辛味を楽しみたければ油で炒めるなどすると良いでしょう。
お次はイタドリ。こいつも美味しい。イタドリはセイヨウカラシナの時期が終わるくらいに採り頃になります。赤い斑点のついた茎が特徴的。まだ葉を広げておらず茎が太く真っ直ぐで赤い斑点が密なものがベストです。皮を剥けば生でも食べられますがシュウ酸(COOH)₂が含まれるので食べすぎるとお腹を壊します。さっと茹でて水に晒すことでシュウ酸を抜くとコリコリした食感の美味しいイタドリになります。
ノビルも外せない。ニラに似た葉と、ネギとタマネギの中間のような球根を持ちます。この球根が美味しい。けれど球根を切らずに抜くのが難しい。このノビルは農学部グラウンドにも生えているのでたまに採って帰るのですがいかんせん球根が小さくヒョロ長いものしかない。大きな球根を持つ立派なノビルが欲しければ鴨川沿いで採るといいでしょう。
最後はハコベ。春の七草のハコベラのことです。こいつは癖がないので何にでも使えます。ミドリハコベやコハコベの総称ですがどれも食べられるので食用目的なら分類の必要はありません。
長くなりすぎましたごめんなさい。ここまで辛抱強く読んでくださった方ありがとうございます。このブログで興味を持ってくれた方、来年の春一緒に楽しみましょう。
次は34期最強LGのルキアです。誰からも愛される彼が野草を食べ始めれば一気に部内に広まるのではないでしょうか。ルキアも野草食べようや。