そうちゃんから紹介にあずかりました、34期のくれないです。
そうちゃんの言うとおり、僕は中学生の頃から読書が好きで、今でもその楽しみを大切にしています。
毎回このブログには僕の好きな本を紹介していて、今回は違うことを書こうかと思ったけれど、そうちゃんが本の話を振ってくれたので、今回も例年通りの好きな本紹介をさせてもらおうと思います。ちなみに、国語の教科書のなかで好きな作品は圧倒的に『少年の日の思い出』(ヘルマン・ヘッセ)です
①ぎんなみ商店街の事件簿(brother編/sister編)(井上真偽)

全く同じ事件なのに、たどり着く真実がまるで違う⁉︎新感覚ミステリー小説です!
ある商店街で起こった三つの事件について、brother編では男子四兄弟が、sister編では女子三姉妹がその真相を突き止めようと動きます。
しかし、同じ事件のはずなのに、兄弟らと姉妹らで推理の結果は全くの別物になってしまうのです!一つの事件に二つの真相が隠れているという、今までにないミステリー小説になっています!どういうこと??と思う人もいると思いますが、これらの2作品はめちゃめちゃ面白くて、読み終えたときは本当に感動しました!!ミステリー好きの方はぜひ読んでみてほしいです!!
②アオハル・ポイント(佐野徹夜)

周囲の人の容姿、性格、頭の良さ、コミュ力などを総合的に評価した「ポイント」を見ることができる男子高校生、青木の話です。彼はポイントが低く浮いたクラスメイト、春日唯にその秘密を知られ、彼女がクラスで1番ポイントの高い曽山に告白するための手助けをすることに。青木のおかげでポイントが上がり、曽山に告白する春日でしたが、これをきっかけに平穏だった青木の学校生活は大きく変化していき…
おそらく多くの人が、この作品でいう「ポイント」的なものを意識したことがあるのではないでしょうか。ポイントが高ければ自然と羨んでしまうし、それを欲するし、それを得るために行動・努力する。当然、数値化できるものだけが価値あるものというわけではありませんし、私たちもそれを十分理解しています。けれど同時に、そのポイントなるものから私たちが完全に脱却するのはとても難しいことではないでしょうか。そういう、客観視できるものの支配からいかに逃げるのかというのが、この作品のテーマのように感じました。タイトルや表紙からゴリゴリの青春小説を連想してしまいますが、僕的には意外とそうでもないように思います。
③人間失格(太宰治)

最後に、文学部らしい作品を1つ紹介しておきます。あまり本が好きでない人も、タイトルぐらいは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
主人公の大庭葉蔵は、小さいころから人が苦手でした。人間が怖くて仕方ない彼は、恐怖を隠し、他者と繋がるため「道化」を演じます。仮面を被り続けるわけです。大人になっても人間嫌いは治らず、上京後悪友に連れられ酒やタバコ、女遊びに夢中になり、どんどん堕落していきます。生きることへの恐怖を、それらで誤魔化し続けるのです。その後も心中に失敗して自分だけ生き残ってしまったり、一時は再生の兆しが見えるも再び酒に溺れ、薬物を乱用しモルヒネ中毒になるなど、見るに耐えない生活をつづけることになります。最後に心労などから27歳なのに40歳に見られると綴られ、物語は幕を閉じます。
初めて読んだときはさすがに衝撃でした。終始暗い展開なので、途中でやめようかと思ったりもしましたが、色々考察してみると面白いので、読んでよかったなぁと思います。
現代では苦悩を抱えながらも、それでも懸命に生きること、辛抱強く我慢することが美しいとされてる感じがするし、世の中はそういう言葉や芸術で溢れているけれど、『人間失格』では、それでも生きろ、とはならない点がとても印象的で、興味深いなと思いました。ちなみに、作者本人がモデルだそうです。
以上、僕が好きな本紹介でした!最近、部員の間で「スマホ依存」を問題視する声を聞くことがあります。スマホを使いすぎていると思っているそこのあなた!本でも読んでみませんか?
次は34期の圧倒的変人にして超人、丁寧です。丁寧が好きな本も教えてください。

