「試合で活躍できることがPLのモチベーションなら、MGのモチベーションは何なのか」
「担当したPLが復帰することがTRのやりがいなら、MGのやりがいは何なのか」
「MGである自分」にどこか違和感を感じていた1回生の頃は、こういったマイナスな問いがずっと頭にあった。
「日本一」を本気で目指しているこの部活に憧れて、
強い部活なら支える側でも十分楽しいだろうと夢見て、
MGになることを決めた。
自分の性格とMG仕事の不一致を気にし始めたのは、サマー頃だっただろうか。
誰よりも自主練に行って、誰よりも上手くなることが部活の楽しみだった中高時代と比べて、「チームを支える」「縁の下の力持ち」の仕事は、自分に合わないと感じ始めた。
自ら選んだ道だから、どんな仕事も受け入れなきゃいけないのに、マイナスな思考がずっと渦巻いていた。
「MGはチームの勝利に貢献できるのだろうか」
ウィンターで予選負けして、もう一つマイナスな問いが生まれた。
これだけ自主練に励んでいたPLでも難しいのに、MGの立場から何ができたのだろう。
ずっと答えが出なかった。
シーズンが変わり辞めていく同期を横目に、
「自分で決めたことを途中で変えるのは自分らしくない」という意地だけで、続けた。
惰性で続けることはしたくなかったから、
「この先、モチベーションとかやりがいについて考えるのはやめよう」
「負の感情を持って部活に臨むのはやめよう」
と腹をくくった。
3年半を思い返しても、1回生冬のこの時期に自分を奮い立たせたのは、良い判断だった。
2回生から審判を始めた。
チームの役に立ちたいとかそういうキラキラした思いは正直なかった。
1日全てをラクロスに捧げるPLがかっこよく羨ましかったから、自分も少しはその真似をしたいと思っただけだ。
任された渉外の仕事は、絶対にミスなく真面目にやると決めた。
これもまたチームのためにというよりは、自分の「仕事してる感」が欲しかっただけだ。
どちらも、モチベーションややりがいを考えていたわけではなく、チームにベクトルが向いていない中でのスタートだった。
でも結果として、2つは部活に対する大きなモチベーションになった。MGとしてのやりがいにも繋がった。
審判は、得た知識をPLに少しでも還元できることが楽しくなったし、
渉外は、トップリーグの運営も担当でき、今年は主務として部の土台となれた。大げさだが天職だと感じた。
チームに目を向けられるようになったのは結果論だが、それはそれでよかったと思うようにしている。
「MGはチームの勝利に貢献できるのだろうか」
4回生になっても、この問いの答えはわからなかった。
それどころか、10/12の同志社戦で引退してから、もっとわからなくなった。
どんなに完璧なタイムコールをしても、
どんなに気持ちを込めて叫んでも、
最後はPLを信じて祈ることしかできない。
MGは、つくづく難しい立場だと思う。
ただ、
「チームの勝利に貢献できると信じて業務を全うすること」
これがMGの「義務」であることは確かだ。
全部結果論でも、良いと思う。
貢献できると信じて努力する姿勢に、自分も頑張ろうと思ってくれるPLがいるかもしれない。
貢献できると信じて努力した結果が、部をより円滑に回す手助けになるかもしれない。
自分がこの「義務」を果たせたかと言われるとわからないけれど、3年半で一番大きな気づきであることは間違いない。
3年半の記憶がどんどん薄れて美化されていくのがこわくて、このEmotionはなるべくありのままに書きました。
後輩MGのみんなは、やりたいことにたくさん挑戦して、後悔のない3年半を過ごしてほしいです。これまでありがとう。
Frコーチさん、先輩方、同期、後輩のみんな、審判で関わってくださった方々。たくさんお世話になりました。個別では伝えきれないほど感謝しています。
中でも、祥歩さん、彩鈴さん、星奈さん、遥菜さん。先輩方の背中を見るたびに、相談に乗っていただくたびに、また頑張ろうと思えていました。ありがとうございました。
そして、まひろ。
3年半、本当に本当に本当にありがとう。これ以上の言葉が見つからないくらい感謝しています。
最後になりますが、これまで34期、そして26KULを応援してくださった保護者の皆様、OBOGの皆様、顧問やスポンサーの皆様、本当にありがとうございました。
27KULもどうぞよろしくお願いいたします。
2026/10/17 中根 実穂

