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2026

26KUL Emotion #0 高井孝太郎

2026年度京都大学男子ラクロス部主将を務めました、高井孝太郎です。


文章で伝える形となりますが、平素より京都大学男子ラクロス部へのご支援ご声援を頂く全ての方々に深く感謝を申し上げます。主将として過ごす中で、我々が多くの見えない方々の支援によって支えられていたことを常々感じておりました。


今シーズンの活動は皆様の期待を裏切る形で終わってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただこの一瞬も新たなチームが懸命に目標に向かって努力を重ねております。私もこれからは支える側として貢献していく所存ですので、皆様も引き続き彼等へのご支援ご声援をして頂けると幸いです。






またこのブログがどこまでの人に届いているか分かりませんが、リーグ戦を運営してくださった学生連盟執行部の皆様にも深く感謝申し上げます。我々が当たり前だと思っている大学生活の全てを懸けたリーグ戦も、執行部の皆様の尽力が無ければ存在しません。主将の自分に見えていたものもきっとほんの僅かな一部分にすぎないのでしょうが、できるだけ多くの人に伝わるようにこの場を借りて敬意を表します。








本来であれば今日はFINAL3準決勝に向けて、できるだけ簡潔にチームの士気を上げられるような文章を書くつもりでした。しかしそう上手くは行かず、引退ブログとなってしまいました。

チームを関西4位までにしか導けなかった主将として、誰に向けて、何のために、どのような立場で文章を書けばいいのか、ずっと悩んでいます。










この4年間で「人を変えることの難しさ」を痛いほど突きつけられました。




20年前後の人生を歩み、形成された価値観や人間性は、恐らく簡単には変わらない。
特に京大生のような変に賢い人間たちは、単純な感情のぶつかりでは変わらず、かと言って正論をかざしたとて、自分なりの論理を組み立ててしまう。





恐らく人が本当に変わる時は、何かのきっかけとなる出来事があり、今変わらなければならない、と大きく感情が揺れ動き、何か「火種」のようなものがつく。それだけでは足りず、更に燃え広がらせる「何か」があるときなのだと思います。



その「何か」は、立場や後悔の念、誰かの言葉や存在など様々あるでしょう。



私が主将として過ごした最後の一年は、部員全員の僅かな変化、昨日から今日へと何か変わろうとした姿勢をできる限り逃さないようにする。
そしてそれを可能な限り本人へ言葉にして投げかけることを意識していました。












大人しかった自分の同期が、チームに対して指摘の声を上げている

後輩が練習を盛り上げようと声を枯らしている

怪我人が復帰するときにもっと強くなれるように工夫している

委員会活動や審判など部員の目に見える形で発信している

スタッフ達がより良い練習を作るために試行錯誤している

後輩が同期と向き合い、悩み、ぶつかっている













自分のプレーの成長なんかどうでもいいと思うほどに、













そのどれもが自分の喜びでした。











この文章は、もしかしたら居るかもしれない誰かの火種になれるように書きたいと思います。

















あなたはチームにとってどんな存在だろうか










状況を打開するようなプレーで引っ張る存在なのか

チームがしんどいときに声で引っ張るような存在なのか

チームを見えない部分で支える必要不可欠な存在なのか

なんとなく部活来てるような存在なのか

ミスをたくさんしてチームの足を引っ張ってしまうような存在なのか









では、








そんなあなたがチームに貢献できる行動とは何なのだろうか?










誰よりも練習してうまくなる

仲間を自主練に誘う

練習終わりにボールを血眼になって探す

自主練を部員に見える形で発信する

新たな知識を勉強する

インスタで見た練習を試してみる

試合を見に来てくれた保護者やOBOGに声を掛ける

広報活動で新たな試みをしてみる











どれも答えなのだと思う。









チームにあなたが所属する限り、あなたの行動はどんな些細なものでも良かれ悪かれチームに影響を与える。



チームにおける役割や立場なんてものは一切関係ない。








1人でもプレーをサボったらチームは苦しくなる

1人でもボールケアを怠れば、チーム全体にサボってもいいという雰囲気が流れる

1人でも防具を並べなければ、このチームは荷物も揃えることも出来ないのだと、周りから思われる

1人でも挨拶をしなければ、そんなチームなのだと思われる










今シーズン言い続けてきた、





「チームの中で最も基準の低い人が、チームの基準になる」




プレーだけじゃない、コート外の行動も全て。














ではその人たちは、チームの足を引っ張る存在なのか?















違う、













彼らがチームの可能性を、大きく左右する存在である。






今チームで苦しい思いをしている人、プレーがうまくいかず悩んでいる人、なんとなく部活に心血を注げていない人




悲観する必要はない。




どんな些細なことでもいい、今日から明日へと何か変えることで、自分とそれ以上にチームが変わる、変えられる。


直接プレーには関わらないかもしれなくてもいい。








眠る前に明日の練習の意識点を考えてみる

いつもより早く起きてみる

練習前にストレッチをしてから家を出てみる

誰よりも一番早くメニューに入ってみる

ビデオの位置を変えてみる

周りの人間を褒めてみる

LINEの返信を早くする

周りに合わせず挨拶を自分からする

重い荷物を積極的に運ぶ






その小さな変化の積み重ねが、大きなうねりとなる。











少しでも今のままでは足りないと思うのなら











昨日より今日、今日より明日












何か変えてみよう。








一人の小さな変化が、チームを変える。


そして、その変化を自分一人のものに留めず、周囲へと広げていくことができれば、チームはもっと大きく変わるはずだ。


だからこそ、今度はチームを引っ張る立場にある人たちに伝えたい。













これまで言ってきた話の対となる、よくある言葉として



「リーダーの器が組織の天井である」



というものがある。









これは、リーダーが優れていれば組織も優れるという意味ではない。

リーダーが上げられるのは天井、すなわち組織の最高値であり最低値ではない、ということだと個人的には解釈している。













「リーダーの器以上にチームは強く、大きくならない」


リーグ戦前に父から似たような言葉を貰った。












当時の私は、自分だけが頑張るだけでは意味がない、如何にチームの基準を引っ張り上げれるかだろうと聞き流していた。











リーグ第2戦神戸大学戦

2-3での敗北。



無責任なミスの連続、自分達で首を絞め、負けるべくして負けた試合だった。

もう次は無い、全員が変わらないと行けない。

明日どんな風に変わった皆が見れるのだろうかと思っていた。


















次の日のチームの練習は、前日負けたとは思えないほど何も変わっていなかった。















フライバックが甘く、散々ブレイクを作られたにも関わらず試合と全く同じ。

挙句の果てにはOFがポジ練してる裏でDFは帰る始末。














もう何をすればいいか分からなかった。














練習が終わり、悩み、感情も分からず涙を流しているときに大富さんから言われた。






















「主将よりもチームが大きくなることは無い」












そこでもう一度考えた、

俺は日本一の主将であるだろうか?











誰よりも早く起きること

誰よりも早く外に出て練習に最善のコンディションで臨むこと

誰よりも練習すること、そしてそれを発信すること

誰よりもグラウンドのゴミを拾うこと

誰よりも挨拶をすること

誰よりもチームを知ってもらう行動を心がけること

誰よりも応援される振る舞いをすること

誰よりも他大学と積極的に関わること






数えきれないほど多くのことを意識をしてきたつもりではいたが、全国で見た時にあらゆる面で一番の主将だと言えるか?














まだまだ全く足りない

もっとできることがある













誰よりも厳しい声を出す

誰よりも盛り上げる声を出す

誰よりも楽しむことを忘れない

誰よりもWupで全力で一番速く、最後まで走る

誰よりもその日の練習に満足しない

誰よりも日本一を意識した自主練をする

誰よりも早く観客の元へ走って駆けつける

誰よりもボールアップでボールを探す

誰よりも周りへの感謝を忘れない


できる事だらけだった。















「能力のある者は、それを行使する義務がある」


私の好きな言葉だ。










ただし、それは能力のある者だけがチームを変えられるということではない。

誰にでもチームを変える力はある。




その中でも、周囲よりできることが多い人、周囲に影響を与えられる立場にいる人には、その力を自分一人の成長だけに使わず、周囲へと広げていく責任がある。











自分の練習を発信する

練習の合間にアドバイスをする

相手にされて嫌だったプレーを伝える

積極的に外に出て他選手と交流し、吸収する

他者に練習メニューや筋トレを提案してみる

萎縮してる後輩に声を掛ける

自分の気持ちを伝えてみる






なんでもいい、やりようはいくらでもある。









そして自分の上限を決めてはいけない。








全国で見た時に一番の基準でやれているのか

なんとなく思ってることはあるけど、躊躇って口にしてないことはないか

余力を残してしまっていないか

環境や誰かのせいにして、自分にとって都合のいい言い訳をしていないか

応援されるチームの部員として正しい在り方なのか









常に現状に満足しないこと。

周りのせいにしないこと。


Give&TakeではなくGive&Give&Give。












自分が何を得られるかではなく、自分に何ができるかを考える。



自分一人がどこまで成長できるかではなく、自分の成長で周りに何を与えられるかを考える。





誰にでも、今日から変えられることがある。

誰にでも、誰かに与えられるものがある。


昨日より今日、今日より明日。


自分を変えよう。

周りを変えよう。

そして、自分たちのチームを変えよう。




今日という日を、全力で生きよう。



2026/10/23 #0 高井孝太郎


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