スタッフはKULの一員であって
その存在に選手との優劣はないし、必ずしも勝利の要因となれる
いつだってそう信じてきた。
その一方で、
私は何のためにオペレーターをしているのだろう
やっぱりスタッフは無力だな
そう感じることもあった。
もちろんプレイヤーが毎日全力で練習して、自主練して、筋トレして、血が滲むような努力をしていることは知っている。
でも私だって毎日練習に行って、KULが活動するために正規練後でもオフの日でも連絡を取ったり事務作業をこなしたり、審判派遣に行ったり、
試合前はいつもドキドキしていた。
これまで自分がやってきたことは本当にチームのためになっているのか
自分はこのチームのためにこの試合の勝利のために何か貢献できるのか
試合中はプレーをするどころか、ベンチに入ることもない、
何も出来ない自分はただ祈るしかないと思っていた。
オペレーターとして入部したことに全く後悔はないけど、
ベンチに入って少しでも選手に影響を与えられるマネージャーやトレーナーのことを羨ましく思ったことは何回もある。
何も出来ない自分は
チームに存在する価値があるのかと何回も思った。
でも、試合に勝ったら死ぬほど嬉しいし、負けたら本当に悔しい。
試合に勝ったら私がこれを頑張ったからかもしれない、
試合に負けたら私のここが足りなかったからかもしれない、
自分の中に要因があると考えて、
自分の言動や想いが
チームの勝利に直結する部分が必ずあると思った。
そう思うということは、
勝利すること、日本一を獲ること、
その想いにそのための行動に
選手、スタッフの優劣なんかない。
「当事者であること」
それは、スタッフにとってすごく大事なことだと思う。
勝つのは私で、負けるのも私。
試合で私は全力で勝ちに行く。
もちろんしんどいこともあった。
部活動に対して後ろ向きになってしまう仲間がいること
いくら返事をしてもどんどん溜まっていくライン
練習中に怒鳴られたこと
優柔不断な私がチームにとって重大な決断をしないといけないこと
これまでの3年半。
ただこなしてしまった日もあったし
チームにマイナスをもたらしてしまった日もあっただろう
全てを投げ出したくなる日もあった
それでも私は
男子ラクロスという競技が面白くて
KULが好きで
みんなといるのが楽しくて
駒沢の舞台で勝ちたくて
私たちスタッフは無力なんかじゃない。
誰しもが勝利の要因になっていて、
それはKULが「学生日本一」を獲ることに必ず繋がっている。
「学生日本一」
その称号を手に入れるまであと1ヶ月とちょっと。
まずは関西制覇。
当たり前に通過しなければならないけれど、決して易しくない道だ。
記録にも記憶にも残るような
そんなチーム、そんな試合にしよう。
KULに関わる全ての人に敬意を持って
KULでの活動に誇りを持って
戦おう。勝とう。
OP 砂川杏樹
