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2025

25KUL Emotion #13 赤松壮馬

本当に上手くいかないことだらけの4年間だった。


1回生のとき、日本一など特に考えずになんとなく雰囲気がよかったからという理由だけで入部してしまった。そんな中途半端で覚悟も何もない人間が上達するわけもなく、周りとの差は開いていくばかりでサマーもウィンターも何もできずに終わった。

2回生では人数不足で試合に出させてもらっていたが、日本一を目指すチームのリーグ戦に出れるレベルには到底及ばず、チームに迷惑をかけ続けた。

3回生になって今年こそチームに貢献したいと思い、下回生リーダーに立候補した。でも実力は伴わず、AチームとBチームの間で自分のことにいっぱいいっぱいだった。幹部としてチームのことを考えないといけない立場なのにその役目を何も全うできない自分が不甲斐なかった。


3回生のシーズンを終えて、このままではダメだ、来年こそはと必死に練習していた矢先に膝の半月板を怪我して手術することになった。怪我をした時のことは今でも鮮明に覚えている。一瞬でやばい怪我をしたと認識し、無意識に終わったなと思っていた。


半月板の手術には2つの方法があった。1つは怪我した半月板を縫合し、時間はかかるが完治させる方法。もう1つは復帰を早めるために怪我をした半月板を切除する方法。

自分は病院で切ってくださいとお願いした。でもそれは完治を諦めるということで、もちろん使えば使うほど痛みは出るし、将来の関節症のリスクも高くなる。当然、病院では「医者として完治を諦めることはできない。するなら他の病院でやってくれ」と言われた。親にも将来のことを考えた方がいいと強く反対された。


それでも諦められなかった。

なんとなく今復帰を急がなければ間に合わないような気がした。

今年のチームは本当に日本一が取れるかもしれない。でも、その時自分はそのグラウンドに立っていないような気がした。

だから反対を押し切ってでも切除する以外の選択はできなかった。人生長い目で見ればあまりに早計だと思うし、本当に誰にも真似してほしくない。でもこの選択に一切の後悔はない。


それほどに日本一が取りたい、その場所に自分も立っていたいと本気で思った。


それからというもの早く復帰しようと毎日必死だった。どんな形でもチームの役に立ちたいと思い、なんの実績もないけど副将とGBリーダーに立候補した。4年目になっても別に上手くいかないことばかりだけど以前よりはほんの少しだけチームに貢献できているような気がする。



ついに2週間後は関西Final、負けたら終わりの試合が始まる。


正直怖さはあるけど今年のKULはこんなところでは終わらない。学生日本一までひた走る。そしてその学生日本一に自分も貢献する。かっこいいプレーとかみんなに憧れられるようなことはあまりできないかもしれないけど1つのGB、1つの切り替え、泥臭いプレーでチームを勝たせる。誰よりも全力で走り切る。


最高のチームで最大の感動を掴み取ろう。



最後に直接は言えないのでこの場を借りて日々の感謝を伝えさせてください。


コーチさん方、先輩方へ

これまでたくさんの方に本当にお世話になりました。迷惑かけてばかりの自分を支えてくださり感謝しかないです。学生日本一という結果で恩返ししますので応援よろしくお願いします。


後輩たちへ

憧れられるような先輩じゃなくてごめんなさい。33期だけじゃここまでは来れなかったし、いつも本当に感謝しています。これまでたくさん助けられた分ここからは俺がみんなを助けます。勝ちましょう。


同期へ

本当にどうしようもないなと思う時もしばしばあるけどなんだかんだ33期で良かったなと思ってます。信頼してます。学生日本一取りましょう。

そして永井くん、永井くんとは何かと共通点が多いなと勝手ながら思ってます。3回生のとき2人ともBで始まり、幹部とGBリーダー、そして膝。3回生の関東遠征の時2人でしんどいなと愚痴をこぼしたのを今でも覚えています。自分のことで精一杯のはずなのに主将としてチームのことを考え続ける姿を心から尊敬しています。主将やってくれてありがとう。あとちょっと戦いましょう。


最後に家族へ

この4年間心配かけてばっかりでごめんなさい。

手術の時も反対押し切ったり我儘に過ごしてきたのをずっと支え続けてくれて本当にありがとうございます。自分の人生だからとやりたいことを好きにやらせてくれたこと、本当に感謝しています。家族の応援のおかげで4年間やってこれました。これからたくさん恩返ししていくのであと少し応援していてください。


Fight on


2025/10/19 #13 赤松壮馬


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