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2022

22KUL Emotion #61 石河敏啓


ラクロス部に入って正解だったのだろうか。









ラクロス部には自分の限界を知りたくて入部した。


小学生まではジュニアオリンピックを目指して水泳をしていたが、結果が出ず、このまま続けても明るい未来はあるのだろうかと不安になり受験を言い訳にして投げ出してしまった。



その時のチームメイトが全国大会で活躍していると知ってから、


もしあの時水泳を続ける道を選んでいたら、もしあの時勇気を出して暗闇に飛び込んでいたら、俺は今頃どうなってただろう、


そう何度も後悔した。




その度に自分の今の人生は逃げた先にあるんだ、

俺は人生の分かれ道で間違った方を選んでしまったんだ、そう思っていた。




大学受験でも成績が悪くてよく怒られていたが

お前が本気で勉強しないのは本気でやった時に結果が出ないのが怖いからだ、と言われたことがあった。


自分がどれだけ小さい人間なのか思い知らされた。

本気でやった時に結果が出ないのが怖い、

そんな性格が自分を挑戦しない方向に導いているのだろうと感じた。




そんな自分を変えたくて、途中で投げ出さずに本気でやった時に自分が届くところはどこなのか知りたくて、本気で日本一を目指せる環境のあるラクロス部に入った。




入部してからはラクロスに本気で打ち込んできたつもりだった。下手なりに毎日農Gや壁に行って、授業をさぼって何時間も練習した。


時間や量だけの尺度で言えばラクロスに打ち込んでることを実感でき、昔の自分と変われたような気がして、どこか救われるような思いだった。




でも、そんな思いでいたから全く成長できず、なかなか試合に出ることができなかったのだろう。



今思い返してみると自分がフィールドに立って、チームに貢献することができた試合があっただろうか。


ウィンターは怪我で出れなかったし、2回生はBリーグにも出ることができなかった。3回生でも同期がリーグ戦で活躍する中、自分はベンチからそれを眺めることしかできなかった。





自らの努力がただの自己満足でしかなく、個人として成長することもチームに対して還元することもできなかったのだ。



入部時に途中で投げ出さないで本気でやると決めたが故に、そこから外れないことだけが目標になって、変な意地を張っていた。そんな自分の歪んだプライドを捨てきれず、ただ意味のない努力しかせず、勝手に勘違いして救われたような気になっていたのだ。






この間違いに気づいてはいたが、現実を見るのが嫌でずっと先延ばしにしていた。



でも4回生でラストイヤーを迎えるとなり、なぜラクロスをしているのか、自分と向き合ってようやくそのことを受け入れることができた。自分がラクロスをする理由、それは無駄なプライドに縛られるためなんかじゃない。日本一をとりに行くためだ。



同時期にDMFにならないかと言われて、どうするか最初は迷った。


今転向したらまた途中で投げ出したことになるのではないかという不安もある一方、DMFになる方がチームが日本一をとることに貢献できるのではないか、そう色々考えた結果、最終的に俺はDMFになる道を選んだ。



でもこれは逃げたんじゃない。これまで自分を縛ってきた変な意地、プライドを捨てて、チームとして日本一をとりに行くという自分なりの覚悟だ。







なぜこれほどにまで日本一をとりに行きたいのか、自分でも説明することは難しい。



でもはっきりと、日本一をとりたいとだけは言える。




ここまで書いてきたように、今までのラクロス部生活では間違った選択も多々してきた。でもその時その時は本気で取り組んできたつもりだ。



だからこそ、今、自分を取り繕う何もかもを捨てて一番に思っていることを言うと、


誰かのために日本一をとりたいんじゃない。



自分勝手だけど、



自分がこの人生でラクロス部という道を選んだことが、間違いじゃなかったって証明したい。






だから俺は日本一をとりたいんだ。











いよいよリーグ戦も折り返しの時期。


2勝1敗


まだまだ日本一をとれるレベルには到達していない。


でも残り2か月


諦めずに本気で取り組めば、日本一も夢じゃないはずだ。


さあ、ラストスパート





日本一をとって


俺たちのプライドを見せつけてやろう




pride


#61 石河敏啓


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