しきりに思う。
自分は本当に試合に出ていていいのか。
勝利に貢献できているのか。
日本一を目指す集団においてふさわしいのか。
1年前。
FINAL3立命戦。
日本一に向けて負けたら終わりの戦いに備え、必死に練習するみんなをフィルホから眺めていた。
当日も遠くスタンドから先輩、同期の苦しそうな姿を見ていた。
全く貢献出来なかった。
正直、腐っていた。
上手くいかずに怪我も重ね、楽しくなかった。
だけど時間は限られている。
残り一回しか日本一を目指せるチャンスがない。
それにも関わらず、自分はリーグ戦のピッチに立つどころかベンチにすら入ったことがなかった。
「残り1年必死に頑張ろう。
それでも試合に出れなかったら、出ているメンバーを必死に応援しよう。
必死に応援しようと思えるまで死ぬ気で頑張ろう。」
そんなことを考えていた。
来年の自分の立場を想像しながらも、そんな未来が嫌で、全てを変えるつもりでいた。
そしてラストシーズン、
自分の全てを見直した。
一つ一つ、自分のできないことを無くして、できることを増やしていった。
そしたら時間はかかったけど、GW頃のトップリーグでは大事な場面でもそれなりに活躍することができた。
楽しかった。
自分はまだできるんだと気づいた。
バカすぎる。
こんなにも短期間で成長できたのに、なぜもっと早くやらなかったのか。
もっと早く気づいていたら、去年だって少しは貢献出来たのかもしれないのに。
腐っている時間なんてなかった。
もっと成長できたのに自分で成長することを辞めていた。
後悔しても仕切れない。
リーグ戦も半分が終わり、3試合で20失点。
不甲斐ない。
申し訳ない。
去年まで試合に絡めず否めない経験の無さ。
リーグ戦という緊張感ある舞台での精神的な脆さ。
単純な実力不足。
悔しいけど自分が足を引っ張っているのは分かっている。
もっと1on1が強ければ、
後一歩足が動いていたら、
後一秒早く気づいていたら。
この3試合だけでもそう思った失点が沢山ある。
もう全学決勝まで2ヶ月しかない。
このままじゃ日本一どころか関西だって勝てない。
このまま終わるわけにはいかない。
まだまだ成長し続ける。
「今年1番成長したのは自分だ。」
そう言い切れるような活躍をする。
そして日本一に貢献する。
俺たちならやれる。
最後まで勝ち進もう。
最後まで成長し続けよう。
#55 岡僚祐