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2022

22KUL Emotion #64 多和田眞毅


3年半前、京都大学男子ラクロス部に入部した。



理由は様々。

カレッジスポーツということでみんなのスタートラインが一緒だったり、高校の同期が他大でラクロス部に入ったからとかだったり



でも何より惹かれたのは新歓でやったラクロスが楽しかったから。




そうして入部した後のしばらくは、本当に楽しかった、毎日が充実していたように思う。


少し辛かったのは朝起きるのと同期から辞める相談を受けた時くらい。



自分がだんだんと上手くなってるのを実感し、試合でも結果を出せることが嬉しかった、チームの勝利に貢献できることも誇らしかった。




今日の1on1は、6on6は、試合こそは、と毎日意気込んで、ひたむきにラクロスを楽しんでいた。











――――――いつからだろう、、、上手くいった1on1のビデオを何度も何度も見返すことがなくなったのは。


 6on6や試合で決めたシーンを片っ端から画面録画することも、毎日の6on6で今日は絶対に点決めるって意気込んで臨むことも、チームの誰よりも上手くあろうと決意していたことも。


いつしか楽しかったはずのラクロスが義務となり作業となり、こなす為のものになっていた。





3回生の時期は特にそうだった。

自分がAチームの一員であるという責任感を感じ始めた頃から、特にその負の部分だけが重たくのしかかってきた。

ミスを恐れて、ただただ小さくなって練習をしていた。

次のリーグ戦が怖かった。



それだけでなく、筋トレや自主練を頑張っている先輩や同期を片目に、試合に出させてもらっている立場に胡座をかいていた。

自分の成長とか、楽しむこととか、1ミリも考えなかったし、考えようともしなかった。




頑張らなかった。





4回生のリーグ戦初戦、スタメンから落ちた。

それ自体はまあ当然、自業自得というか今までのツケが回ってきただけだろう。



正直かなり悔しかった。今まで当たり前のようにスタメンで試合に出させてもらって、初めてその立場から落ちてそう実感した。




でも今は毎日が、ラクロスが楽しいと思える。


残りわずかの、この期間。自分に出来ること、自分にしか出来ないことをやり、チームの勝利に貢献したい、点を取りたいと、そう思う。








こうしてEmotionを書く立場になって、過去を改めて振り返るとこうした後悔や思い残しがたくさん出てくる。





でも不思議と暗い気持ちにはならない。

むしろ先に思い返されるのはみんなとの何気ない日常や、楽しい思い出ばかり。




仲間と共に駆け抜けたこの長くも短い4年間は

、きっと自分にとってかけがえのない宝物になるのだろう。





ラクロス部に入って良かったと胸を張って言えるように、



将来、仲間と思い返しても楽しかったと笑って語れるように、



そこに日本一を達成したと含めて語れるように、



ラクロスは楽しかったと心の底から思えるように、



最後の瞬間まで走り続ける。



#64多和田眞毅



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