2021年11月3日 ヤンマーフィールド長居
試合終了のホイッスルが鳴り、目の前で先輩方の4年間が幕を閉じた。悔しさも悲しさも湧き上がってこなかった。空虚だった。先輩方が涙を流しながら引退していくのに。3年間、苦労に苦労を重ねてきたのに。何もできず負けたのに。戦いを終えた先輩方、同期、必死に応援していたベンチやスタンドのメンバー、、ありとあらゆるものが遠い存在に感じられた。
思えば自己完結の努力ばかりで、チームに貢献するような言動はしてこなかった。このまま同じような努力を続けても、来年チームが日本一になったとて、虚しく引退することになると思った。4年間の日々をひたすらラクロスに捧げて、虚しく引退することになると思った。あの時、心の底からチームに貢献しようと決意した。
22KULが始動し、ポジションリーダーという形で貢献するチャンスを頂いた。出だしこそ順調に思えたが、やはり背伸びしていたのか、甘く弱い自分が頭を出すことが増えてきた。未だに失敗が怖くて練習に行くのに気後れする日もある。なんでこんな無能なのにリーダーをやろうとしたのかと、無力感、罪悪感に苛まれることもある。しかし少しずつでも自分を曝け出しチームに関わることで、改めて実感したことがある。
頼れるOF幹部やコーチ陣がいること。上手くいかない時に励ましや気づきを与えてくれる同期がいること。自分を慕ってくれ、元気をくれる後輩がいること。試合前後に応援メッセージをくれる先輩方がいること。離れていてもメッセージをくれる仲間がいること。無条件に応援し支えてくれる家族がいること。
こう見えて結構ひとりひとりの顔を思い浮かべながら書いています。貢献すると言っておきながら、周りの方々に散々支えてもらい続けてきました。ありがとうございます。
そんなこんなで、何とか、何とかここまでやってこれた。結局自分がやるべきだったのは、肩肘張って努力とか貢献とか考えることではなく、等身大の自分で周りからのサポートを受け止め、応えることだったのかも知れない。
まだまだやるべきことは残されている。駒沢の地で皆と涙を流すその日まで、全てを懸けて、走り抜く。