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2022

22KUL Emotion #13 豊田樹


重要なことは理解しているつもりだった。


目標がなんであれ、同期の誰より、自分よりラクロスに打ち込んでいる全国のどこかのライバルよりも練習すること。適切な方向に努力をすること。ラクロスはスポーツだから、いがみあってやるより、楽しんでやる方がいいだろうということ。周りの人に感謝すること。まだまだあるかもしれないが、早めに気づいたつもりだった。これらを念頭に努力を続けるだけだと思っていた。


だが、自分の見込みは外れていた。自分1人という個人の次元においても、部活を強く、健全なものにするという集団の次元においても、自分が想像していたほど単純ではなかった。


勉強と部活をどう折り合いをつけてやって行くのか。部活に真っ直ぐ向き合えない時期にどうすればよかったのか。部員全員にはそれぞれのしんどさや状況があるが、そんな中でどうモチベーションを保てばよいのか。部活の自由さと緊張感をどうすれば両立できるのか。正直今も分からないことだらけだ。


ここで、こういった問題に深く立ち入ることはしない。自分の考えはまた話す機会があれば適当に聞いてもらえたらいいと思う。ただ、簡潔に4年間を振り返るなら簡単ではなかった、ということになると思う。


後悔と感謝だけ書こうと思う。

理由は、後悔についてはこれを読む人に活かせる人がいるからであり、感謝は普段伝えられていないからだ。


後悔は大きく分けて2つある。


ひとつは自分への言い訳であり、もうひとつは他人との意思疎通だ。


部活をやっていると、「自分でどうにかできること」と「自分でどうにかできないこと」のどこに線引きをするかが難しくなる。「自分は○○だから」「彼は○○だから」という言葉が胸に浮かぶことは多いだろう。「自分は太りにくいから」「自分は勉強で忙しくて」「あいつはなかなか練習してくれないから」


確かに、「一見自分がどうにかできないことであっても自分事として考えましょう。言い訳にしないでおきましょう」というスローガンは説得的に聞こえる。だが、一方でこういった言葉は、残酷で逃げ場を無くすような言葉でもある。身体的、精神的な特性から部活に向かうことがしんどくなることもある。だから甘いかもしれないが、「言い訳をするな」という考えは好きではなかったし、それは今も変わらない。


それもあってか、自分は、「自分は○○だから」という言い訳を必死に理屈を重ねて正当化してしまっていた。


1回生の時は一日中グラウンドでシュートを打った。他にやることがなかったし、暇な学部だからかなり練習した。クリスマスも元旦も壁打ちして、一日中遊んだ日も寝る前は素振りをした。2回生の年始に毎日クロスを触ることを決めた。この3年間でクロスを振れるのに振らなかった日は5日もないだろう。


正直かなりやってる。そう思っていたが、今思えばこれはリーグ戦で活躍するためのスタートラインに並ぶ必要な条件に過ぎなかった。とんでもない選手、とんでもないチームになるには、自分がしてきたような努力では足りない。努力の方向と種類を見定めることも必要だったと思う。


他人は自分の思い通りにならないからこそ、「あいつは○○だから」という思考になりやすい。ただ、人任せにするのは楽だと思う。いつの間にか他人は他人、自分は自分になっている。変えてほしいことがあれば直接言えばいいのにもかかわらず。もっと部活のみんなと話をするべきだったのだろう。


長くなってしまったが、結局、今自分が思うことは、自分に言い訳をするな、ということではなくて、時には言い訳をしたってよくて、その上で言い訳を減らして前に進もうと思えるようなモチベーションを部活の仲間で作りあげられるといいだろうな、ということだと思う。


この後悔を活かすことができるのはこれからKULを支える人達だと思うので、少しでも活かしてもらえれば嬉しい。


最後に感謝を書こうと思う。


まず前提として自分は褒められた部員ではない。みんなわかっていると思うが、自分はただ練習をある程度頑張っていただけであり、裏を返せば練習を頑張っていた「だけ」だった。その上、取っ付きにくい性格な上にプライドも高くめんどくさい人間だと思う。そんな自分となんだかんだ3年半迷惑をかけられながらも部活をやってきてくれた同期には感謝してもしきれない。いつも本当にありがとうございます。思ってないだろって思われると思うけど、本当に思ってます。


生意気だったのに期待して色々教えてくださったり、練習や試合で使ってくださった先輩方のおかげで今何とかやれています。ありがとうございました。コーチさんには特にお世話になっています。


後輩たちはコロナの影響をしっかり受けて大変だったと思うが、入部してくれてありがとう。ずっと応援しているので、頑張ろう。



読んでいるかわからないけど、両親や祖父母の助けなしには思いっきり部活をすることも出来ませんでした。大学で急に手がかかるようになって申し訳なかったけど、支えがあったので楽しく部活が出来ました。ありがとうございます。






部活ができて、その上、プレーに集中できるという環境は当たり前ではない。どんな形であれ自分や部活に関わってくださった方々には少しでも結果で恩返ししたい。


ラクロス部に入ったことを後悔することもあったが、入ってよかったと思うのはいつも周りの人間のおかげだったように思う。


みんなでもっとラクロスしよう。

もう二度と負けることなく。


一緒に頑張ろう。


#13


WRITER:豊田樹
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