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2023

23KUL Emotion #16 渋澤隆


何もかも中途半端。



小さいころから色々な事を経験させてもらったけど、そのどれもある程度で満足してその先を目指すということをしてこなかった。ちょっとやって自分はできる気になっていた。


自分の限界を知るのが怖かっただけなのに、自分は要領がいいと思い込んでやりこむことから逃げていた。




そんな自分を変えたくて、本気でやったらどこまで行けるのか試したくて、自分の限界を知りたくて入部したKUL。


「日本一」っていう言葉にもちろん憧れたけど、それよりも何かに打ち込み続けて弱い自分を変えたいという、何とも自分本位な理由で入部した。



1回生の頃、ただただラクロスが楽しくて、ショットを決めた時の感覚が気持ちよくて、どんどん課題をクリアしてうまくなっていくのが嬉しくて、ラクロスに没頭した。これまでの人生で一番没頭していた。

当時の4回生の熱さに惚れて、自分がリーグ戦の舞台に立つことを夢見た。


2回生になって、期待してもらってAチームに入れてもらうも、実力の差に自信を無くし、けがも長期間再発を重ねてしまった。

ほとんど成長できなかった。


3回生になって、けがも落ち着いて、ポジションもMFからATになって心機一転。

チームの主力になるという目標を掲げるも、そんな覚悟も自信も力もなく全く活躍できずに終わった。

関西制覇を果たしたときも、嬉しさよりも、まったく自分が力になれなかった悔しさが大きかった。

来年への不安とチームを勝ちに導く実力も気概もない自分の弱さしか残らなかった。



それもそのはず。3回生までほんとにチームのことなんかまったく考えず、ただただ自分がうまくなることしか考えていなかったのだから。




それじゃだめだってことに気が付いたのが、負けが続いた4回生のリーグ戦直前。



自分がどれだけ先輩方から与えてもらってきていたのかということ、そして自分がそれを後輩たちに返していかなければならないということに、負けが続いてやっと気づいた。




いや、分かっていたけど自分が与える側になることから逃げていた。




自分がうまくいってなくても、後輩たちが伸び伸びとプレーできるようにばかな振りをして盛り上げる声出したり、逆によくないプレー・雰囲気のときにそれを締める声を出したり。



そんなことを先輩方からしてもらっていたのに、それを後輩たちに還元していく、余裕も自覚もなかった。自分がうまくいかなかったら気分が落ちて、チームのことなんかまったく考えられなかった。どこまでいっても結局は自分のことばっかりだった。





でも今は少し違う。



自分よりも後輩が自分の武器を見つけて活き活きと活躍してるのがうれしいし、OFユニットとしてお互いのやりたいことを理解して、それが全部カチッとはまって点を取れたときがうれしい。


そして、自分が活躍できなくても、チームとしての課題を克服して試合に勝てた時が何よりうれしい。



今自分が頑張れるのも、先輩たちが繋いできてくださったバトンを後輩たちに返していくためだし、支えてくれるTS・応援してくださる方々・コーチさん方に試合に勝つという結果で示すためだ。




残りの試合全部出し切って、関わってくださった方々に結果で与える。

これまで全然与えてこれなかった分、残りの試合で絶対に示す。






でもやっぱり、結局一番大きな原動力。

それは自分の4年間の頑張りを納得できる形で出し切りたいというエゴ。


23KULのエースになって、得点王になるつもりで始めた23シーズン。


勝った試合は数えるほど。エースと呼ばれるにはほど遠い活躍しかできていないし、得点王なんてもってのほか。


チームの勝ちを決定づける1点も、チームにいい流れを持ってくる1点も取れていない。


自分が何本もショットを外して、開幕戦も近大戦も負けた。




そして立命戦に敗北して、23KULのFINAL進出への道が途絶えた。


負けた瞬間も今になっても、自分たちの代でさらに上を目指せない実感が湧いてない。



こんな試合をするために、この程度の活躍をするためにラクロス部に入ったんじゃない。と負けるたび思った。



今でも覚えている。憧れた16番の背番号を受け継ぐときに先輩に言われたひとこと。

「自分を越えていってほしい」

当時はそんな言葉をもらって震えたし、絶対越えて見せると思っていた。



こんなんじゃ手も届いていない。全然足りない。



この程度の活躍で16番を次に引き継げない。



もっとできる。自分の限界はこんなもんじゃない。



残りの試合、満足いくまで暴れて、力も気持ちも爆発させる。



やるぞ。





最後に関わってくださった方々に感謝を述べさせてください。


34期

いつも応援ありがとう。本当に力になってます。

不甲斐ない試合ばかり見せてきたけど、応援してよかったと思ってもらえるように、残りの試合は全部出し切って勝ちます。


33期

全く物怖じせず1人でこじ開けて得点してチームに勢いづけてくれたり、4回生以上に信頼できる活躍をしてくれたり、試合中いやな流れの時にチームを鼓舞する声を出してくれたり、例年2回生がしないような仕事をして練習・チーム運営を担ってくれたりと、この1年プレッシャーと責任感を押し付けてしまったかもしれない。

本当に33期いなかったらこのチームでやってこれていないです。ありがとう。

残りの試合は何も気負わずいつも通り暴れてください。


32期

ほんとうにみんな責任感持って、4回生と同じくらいチームのことを考えてくれたし、4回生にできなかった部分をたくさん補ってくれました。本当にありがとう。

全員同期と同じくらい信頼してるし、みんなもっとできると思ってるから自信持ってほしい。もっとミスしていいし、もっと大暴れしていい。それをフォローするのが4回生だから。

来年も絶対に1部で戦うために全力を尽くすから、今シーズン一緒に走り切ってください。


31期

俺含めてほんとに全員チームスポーツ向いてないなって思うし、そのほかにも不満に思うこといっぱいあったけど、間違いなく同期がいなかったら4年間走り切れなかったです。

暗くなりがちな31期の雰囲気和ませてくれたり、厳しい状況をくぐりぬけて部活戻ってきて頑張ってたり、誰よりも熱い思いでチームのすべてを担って雰囲気作ってくれたり、どんな状況でも誰よりもストイックに自分追い込んでたり、プレーに加えて膨大なチーム運営の仕事担ってくれたり。

自分がしんどい時でも、そんな同期の姿見て自分もやらなきゃと思えました。ありがとう。俺らのベスト出し切って、残り全部勝って、笑顔で終わろう。


コーチさん方

負け続けて不甲斐ない僕たちを支えてくれて本当にありがとうございます。

力不足でFINAL、全国へお連れすることは叶いませんでしたが、残り全部勝って僕たちの集大成お見せするので、最後まで力を貸してください。

よろしくお願いします。


応援してくださる方々

皆様の応援が無ければ今シーズンどこかでくじけていました。いつも本当にありがとうございます。

応援してくださる方々に結果で示すことが、いま僕が頑張れる・僕が誠心誠意やらなければならないと思う大きな原動力です。

上の景色をお見せすることはできませんでしたが、僕たちの意地と集大成を残りの試合でお見せします。


両親

面と向かって言えないけど、いつも支えてくれてありがとう。

いつも進む道全てを肯定して応援してくれてありがとう。

この4年間ラクロスに捧げてきてよかったと胸張って言える結果を残すから見ててください。




繋いでくれた先輩たちの思いを背負って、後輩たちにバトンを繋ぐために、応援してくださるOBOG保護者の方々に感謝を示すために、そして俺たちのprideのために、残り全部勝って終わろう。



同志社も神戸も俺らのやってきたことを試合で全部出せれば絶対に勝てる。




Just do it


WRITER:渋澤隆
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