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2024

24KUL Emotion #91 北山翔梧

自分はラクロスというスポーツが楽しくて仕方ない、大好きだ、という訳では無い。こんな奴珍しいかもしれないけど、これまで部活を続けてきてなんとなく感じていることだ。部活してない生活はどんな感じなんだろうとか、将来が不安になったりとか色々あった。


でもなんだかんだここまで続けてきた。正直どこかで辞めてしまってもおかしくなかった。



そんな自分が何で続けられたか。



それは、途中で辞めてしまったら、だらしない空虚な大学生活になって後悔が残る気がしていたというのもあるけど、それ以上の理由は、当たり前だけどKULという団体にいたいと思っているからである。学生主体のチームで、学生日本一を掲げる環境に最後まで身を置くことで、人として成長できると信じているからだ。実際、色々な人に出会って色々な価値観を得て、貴重な経験をさせてもらっている。KULだったからここまで続けて来れたのは間違いない。


そんなKULに対する感謝を最後までやり切ることで表現したい。


これが僕がラクロスを頑張れる大きな理由である。




ここからはラクロス部を振り返ろうと思う。


1回生

自分にとってFrは激動期だった。みんなが上手くなっていく中で自分だけ取り残されている感覚がしていた。少ない同期の一員として力になりたい、信じてくれているコーチの為にも頑張らないといけない。この思いだけでやってきた。自分が出た時に点取られて負けて、あまり出てない時には勝ってみんな喜んで。自分がいなければチームは勝てるのではとかすごいマイナス思考に走った。苦い時期だった。一回生チームで関わりが少なく縦の繋がりを持った事も今まであまり無かったから、先輩に異常にビビりすぎて全然すがることも出来なかった。


2回生

この時期も苦しかった。まずほぼみんな同期がA'に入ったりしてわかりやすく序列が生まれた。劣等感を感じて自分への自信もつかず。どうにかこの時期は耐えるって心に言い聞かせながらプレーしてたのを思い出す。問題なのはその劣等感を当たり前のように自分の概念としてこびりつかせてしまったこと。ずっとBで戦力になるためにはっていうことを考えていた。Bでの練習で自分のペースでコツコツ上手くなっていくことだけに専念していくのは楽しかったしそういう基礎練は楽しかった。けど6on6とか実践的になっていくと上手く行かなくて全然楽しくなかった。上手くなれば楽しくなるって信じて腐る腐らないの境を彷徨っていた。先輩方は自分の成長を褒めてくれたりもした。勿論嬉しいけど、それはお世辞に過ぎないだろうと自信をつけるには至らなかった。Aの先輩方が結果を残しててその姿はカッコいいけど自分はまだ別の次元。とても嬉しかったかと聞かれると微妙だった。


3回生

一番辛かった。この時から専属dmfになった。2回生でBでぬくぬく育ってきた自分はあまりにも未熟すぎた。何もかもAレベルには追いつかず信頼がなくて周りから無言で攻められているような張り詰めた空気を感じていた。最初は反骨精神で頑張ることができた。けどリーグ戦期にさしかかろうとしているぐらいの時期。もうdmf強くするのは無理だから諦めて如何に勝つかという流れになっているように感じた。そこでまたFr時代の自分さえ出場しなければという腐った精神が蘇った。もう気力も熱い思いも消えかけていて風前の灯火だった。自分を取り返したのはリーグ最終戦前にしたスポ館でのmtgで思い切ってラクロス楽しくなさすぎて向き合えていないと思い切ってぶつけた時だった。今思えばこの時自分の成長するスイッチがまたついたなと思う。もう何言われても良いわ、そんなこと思ってたんやって周りから失望されてもいい、ここで言わなきゃ気が済まないって心が訴えかけてきた。

結果周りはそんな自分を受け止めてくれた。この時また、このチームのために頑張らないとっていう想いが燃えた。結果入れ替え戦で勝てた時はマジで嬉しかった。


4回生

遂に最終学年。結構ずっと心身共にしんどかったけどもうあと1年で全部終わると思ってここまで頑張って来れた。今までの過程で無駄な時間は無かったと言い聞かせて上手くなろうとした。dmfをまとめる上で自分がもっと上手くなろうというのも頑張れた理由だった。一年通して苦しいけどポジティブでいれているのは今年が初めてだった。

年始から今まで自分含めてdmf全体が何段階も上手くなってることを肌で感じられた。特に七帝戦で京大dmfが褒められるシーンは嬉しすぎて何回も見た。自分じゃなくてもdmfの誰かが褒められると純粋にすごく嬉しかった。昔だったら絶対起き得ない感情。この学年になってやっと、いい意味で周りを気にせず良い部分を聞き入れる形が自分の中で確立できた。周りが自分より上手いとかそういうことは関係なくて、とにかく自分の良いパフォーマンスを見せること、それが自分の1番良い精神状況をつくることを知った。無意識的に何かと比較して勝手にマイナスになっていった自分から一つ変わった。これは自分にとって本当に大事な一歩。自分より上手い人だけ試合出て勝てれば良いって訳ではない。全員が大切なメンバーの一員で、個人が自分の最高のパフォーマンスを発揮することが大事。

そういえば全員必要ということはFrコーチさんからも教えてもらっていたなと思い出した。当時はそんなことあるんかと思ってたけど、その通りだった。

リーグ戦では4回生のプレーの重要性を強く感じている。まだまだ個人的に満足できる結果を残せてない。みんなでアツくなれる瞬間は貴重だしもっともっと味わいたい。その為に絶対に次戦は勝たなければならない。



こんなに自分を成長させられるチャンスは多くない。残り期間を大切に、必死にやり通す。毎回の試合に想いをぶつけにいく。



自分が輝いている姿で感謝を体現する。



終わり良ければ全て良し。



一生忘れられない最高の一年に。




最後に感謝の気持ちを伝えます。ちょっとした自分の想いを受け取ってくれると嬉しいです。


家族へ

まさか自分が部活をするとは思わなかったと思います。自分の成長した姿を見てもらえてたら嬉しいです。将来恩返ししたいのでこれからも見守っていてほしい。部活もここまで続けれたのは親の支えのおかげです。ありがとうございます。



同期へ

結構一人で自分はいがちかなと自覚はしてるけど別に嫌いだなんて微塵も思ってないです。みんな面白くていい奴で尊敬できる所もあって僕はこの同期とここまでやって来れて本当に嬉しいです。辞めなかったのはみんなと仲良くいたいからというのもあります。頼りなくてちょっと扱いにくい自分だけどこれからもよろしく。


後輩へ

みんなのラクロスに向き合ってる姿は本当に眩しくて頼もしいです。みんなから見えない所で日々刺激と元気をもらっています。これからもカッコいい姿を見せてください。


先輩方、Frコーチさん方へ

色々な先輩方の姿をみていつも刺激をもらっていました。自分が続ける元気の源を頂きました。これからは残り試合で存分に自分の感謝を伝えていきますので応援の程よろしくお願いします。


2024/8/31 #91 北山翔梧


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