人生は選択の連続
この言葉が最近自分の心に突き刺さるようになった。
自分は今までの人生の大半をあまり深く考えずに気持ちやノリで選択して行動してきた。大学に入ったら適当なサークルに入って楽しもうと思っていた自分がラクロス部に入ったのも、日本一に強くひかれたからでもなければ体育会へのあこがれがあったわけでもなく、新歓に行ったらなんか先輩が面白くてラクロスが新鮮だったことが理由の大半だった。もう一つの理由としては、高校最後の大会がコロナで無くなり、スポーツへの不完全燃焼があったことだった。自分はとにかくはまったらとことん夢中になる性格で、高校の部活もそれのことばっかり考えて過ごしていた。その最後の集大成がなくなり心残りが自分の中にあったのかもしれない。
KULに入った選択は今となっては人生において最高の決断だったと思う。最高の先輩、同期、後輩とラクロスできていることは自分の財産になっている。
一回生の時は、とにかくラクロスが楽しかった。何よりもラクロスを優先して、気づいたら壁に何時間もいたことも数えきれないほどだったし、練習で新しいことを覚え、同期やコーチさんとラクロスするのが何よりも楽しかった。
二回生になり、上回の練習に入りラクロスの楽しさと苦しさのどちらも経験した。Aの練習に入れてもらえることもあったが、先輩たちのプレーについていくことで精いっぱいだった。正直言うと練習に行きたくないと思う日もあった。逆にBではのびのびプレー出来てラクロスが楽しかった。
先輩たちが関西制覇した瞬間は今でも鮮明に覚えている。スタンドから見たあの景色にあこがれた。自分も味わってみたいと本気で思った。
でも現実は理想とは程遠く三回生の時はとにかく苦しかった。とにかく勝てなかった。自分はOFサブリーダーを任されたにもかかわらず、何もできなかった。みんなとラクロスすること自体は楽しかったけど、自主練をしに家を出る一歩が出ない日もたくさんあった。その日々の選択が自分をさらに苦しめる原因になっていた。そんな自分が本当に嫌いだった。
24KULの年始ミーティングではOFLをやることになったが、この選択をしたことは本当によかったのだろうかと思うこともある。自分は人にものを強く言うこともあまりできないし、自分の思っていたリーダー像と自分の性格があまりにもかけ離れていた。
自分の思うリーダーというのは、後輩から見てかっこよく、ズバッとものを言って組織を引っ張るようなそんな姿である。
でも自分はできなかった。だからリーダーとしての接し方に対する考えを変えた。後輩も多いし、とことんOFのみんなとの距離を縮めて話しやすく意見の言いやすい組織にしようと思った。
あとみんなにとにかくラクロスの楽しさを忘れずにプレーしてほしかった。二回生になって初めて先輩とラクロスして理想と現実に挟まれて苦しんだり、三回生で責任を持ちながらプレーしなければならない時に、ラクロスをするのがきついと思ってほしくなかった。
この選択は逃げだったかもしれないし、間違いだったのかもしれない。でもみんなが楽しくラクロスに集中できる組織を作れているなら良かったと思っている。
シーズンが始まると、とにかくラクロスをするのが楽しかった。自分たちの考えたOFで点が取れることが何よりうれしかった。自分が点を取ることもうれしかったけど、同期が、後輩が点を取って試合に勝つことが一番うれしかった。
いざ組織面になると、自分のふがいなさが浮き彫りになった。自分たちがやっているOFはいいものなのだろうかと考えることも多く、自分のプレーにも全く納得がいっていなかった。特に石川がけがで抜けてからは、OF幹部で4回生一人になり、大仏や兼氏にたくさん助けてもらった。二人にはプレー面でも組織面でも本当に感謝してます。いつもありがとう。
振り返りもこの辺にして最近思うことについて話します。
チームスポーツの醍醐味は仲間にあると思っている。
一人では得ることのできない感動、仲間とのかけがえのない時間、ほかにも様々な側面があって、最近はそのことを強く感じる。
自分の今のモチベーションはKULの部員にある。面と向かって言うのは恥ずかしいけどKULのみんなが大好きで、みんなとするラクロスが自分の何よりの心の支えになっている。甘いといわれるかもしれないけど絶対に一人ではここまで頑張ることができなかったし、誰かが練習してるから壁にも農Gにも行くことができる。
たぶん自分のこの考えは日本一になるには甘い考えなのかもしれないし、この弱さがリーグ戦の結果につながっているのかもしれないけど、部活をやる理由なんて人それぞれなのかもしれないって割り切るようにしてます。
とりあえずあと一戦絶対に勝ちたい。全員で勝利の喜びを味わいたい。自分のやる気はみんなからもらっています。
32期へ
人数は少ないけど最高の仲間やと思ってます。同期とやるラクロスが本当に楽しいです。最後まで一緒にやり切ろう。
33.34期へ
なんだかんだ言ってついてきてくれてありがとう。先輩が少なくて、責任を押し付けてしまっていることもいっぱいあるけどやり切ってくれていつも感謝しています。最高の後輩です。
家族へ
こんな行き当たりばったりで生きている自分をいつも変わらず応援してくれて本当にありがとう。中高の時も迷惑かけてばかりで、大学でも気づいたら体育会に入って勉強もあまりせずにラクロスばかりしている自分を支えてくれて感謝してもしきれません。いつも試合を見に来てくれていることは自分の励みになっています。最後は勝って終わるから見といてください
弟へ
お前がラクロス部に入ると聞いたときは本当に驚いた。なんだかんだ今までほぼ同じスポーツをしてきたな。ファイナルで対戦できなくてごめん。リーグ戦で対戦できたことは一生の思い出です。あと来年以降も京大を応援するけどごめんな。
リーグ戦もついに明日で最終試合
全力でラクロスを楽しんで部員全員で喜びを分かち合いたい。
明日は一番声出すし、チェイスもGBもショットも全部出し切る。
最後くらい背中で引っ張ります
みんなついてきてな
2024/09/28 #39 田中壮太朗