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2025

25KUL Emotion #5 粟怜也


自分はなぜラクロスをするのか。

もっと言えばなぜスポーツをするのか。




小中高のバスケはたいして上手くなれなかった。

人一倍努力したわけではないから、仕方なかったとは言わない。

それでも未熟な自分にとって、身長、足の遅さ、体力のなさ、不器用さは

上手くなることを放棄する言い訳として十分だった。


ミスをしてコーチに怒られるのが怖かった。

周りに自分よりも優秀な人がそれなりにいて、そいつらに頼る癖がついてしまった。

自分がどんなにダメでも、味方次第でチームは勝つ。

チームの勝利に対する興味は薄れてしまい、自分が活躍したいという気持ちはなかなか湧かなかった。


高校ではバスケは勉強の二の次という考え方が定着してしまった。

序列の最下層から始まって、練習は真面目止まりで工夫知らず。

ついには試合に出るどころか誰かを追い越すこともなかった。

自分には勉強があるというのが心の支えだった。




それでも、自分は部活に依存していた。

ほとんど諦めていたけど、試合に出て活躍することに憧れはあった。

チームメイトと過ごす時間が楽しかったし大切だった。

ここまで自分の弱さを見せつけられて、それを無視することができなかった。


そこでKULに入部した。

バスケをあきらめた自分にとって、

全員が0から始めるかつDF専門のポジションのあるラクロスは始めやすかった。

変わりたい、成長したいと思った。




しかし考えが甘かった。


DMFに転向して対人能力が認められ、ありがたいことに試合に出させてもらっていた。

最初こそ活躍できていた気がするが、

クリア・パスキャ能力の低さが露呈してからはチームの足を引っ張り続けることになった。

周りのレベルが上がって対人の優位性も無くなっていき、

クリアのできる「走れるDMF」に出番を奪われていった。


ただでさえ欠点が多いのに、どれも生半可な取り組みでどうにかなるものではなく、

長い間欠点として残し続けてしまった。

ミスの不安を、練習による自信で塗り替えることができなかった。

自分より早く切り替え、速く走る味方にクリア・GBを頼り、

強力なチェックとプッシュができるLG陣にPDを頼った。


一方で学業との両立も不安だった。

時間をかけすぎず卒なくこなすというのがうまくいかず、

結局ラクロスの活動の方に線引きをしてしまった。


おおよそ高校までのバスケと同じことを繰り返してしまった。

変わりたいという想いは薄れ、

変わらずともちょっとずつ上手くなりたいという中途半端な心構えになってしまった。




みんなが勝ち方やチーム組織について悩んでいるとき、

自分は自分自身の技術や取り組み方のことばかり考えていた。

自分の実力を上げることでしかチームに貢献できないと信じ込んで。


みんながチームが勝つために必要なことを必要なだけやっているのに、

自分は学業に必要なことを必要なだけやっていた。

本当は自分ももっと、チームの負担を背負わなければいけなかった。


自分だけ違うことをしている罪悪感と孤立感を感じていた。

一方で自分は間違っていない、これは仕方がないと思いたがっていた。


自分本位でごめん。

責任感がなくて、ごめん。


最後までこのままでいるわけにはいかないと、本気で思っています。




ラストイヤー。


いまだ足りないところだらけで頼ることも多いけれど、

そういった弱さと向き合いつつ、

ミスのない責任感あるプレーでチームの勝利に貢献したい。


残りの試合を最後まで全力で戦い抜く。


胸を張って、KULで活動したと言えるように。






最後にお世話になった方々に感謝を伝えさせてください。


先輩方へ

たくさんのことを教えてくださりありがとうございました。なかなか付き合いづらい後輩だったかと思います(インスタの返信あまりしてなくて申し訳ないです。全部読んでます)。それでも特に親しく接してくれた32期さん、一番近くでアドバイスをくれたDMFCのマイティ―さんときーちさん、勧誘してくれてその後もよくしてくれたごうさん、ステップ練をしてくれた小畑さんには感謝しきれないです。


後輩たちへ

野心にあふれ、ラクロスに熱中する姿に刺激を受けます。特にDMFの後輩たちは(自分とは違って?)積極的に落としにいく気概とポテンシャルがあって、未来は明るいなあと思っています。菩薩はDMFとクリアを担ってくれ。くれないは考え抜いてPD起こしてくれ。若とビアンコはけがに気を付けて、身体の使い方が分かったら暴れてくれ。あと、まんそるありがとう。もう少し一緒にプレーしましょう。


同期へ

ラクロスに真剣に取り組み、早いうちからチームの主力になっていく姿に、同期なのに尊敬しています。ここまで引っ張ってきてくれて感謝。ラストイヤー、悔いの残らないように頑張ろう。


両親へ

両親にはあまりラクロスの話をしないので、どう思っているんだろうと考えたところ、バスケのときのイメージで苦しみながら続けていると思ってるんじゃないかと、勝手に思っています(実際割とそうかも)。いずれにせよ、ろくに帰省もせず心配ばかりかけているのに、ラクロスをすることを認めてくれてありがとう。1つでも良いプレーが見せれたらいいなと思っています。


2025/8/22 #5 粟怜也


WRITER:粟怜也
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