とにかく自分を変えたかった。うまくいかない時になにかと言い訳を見つけて現実から目を背けて挑戦をやめてしまう自分。
中高の時なんとなくで入った水泳部で指導者がいないだとか、小学校の時にガチでやってなかったからだとか言い訳をしてしまう自分が嫌だった。
ほとんど全員が初心者で全国を目指せる京大ラクロス部なら自分を変えることができると思って直感で入部を決めた。
でも結局3回生まで中高と同じことを繰り返して後悔の連続になってしまった。
怪我人と人数の関係により春先にAでたくさん出場機会をもらった2回生。
チームは負け続けて先輩に怒られる日々。それが嫌でどうやったらミスしないかということばかり考えてしまっていた。さらには自分の実力不足という現実から目を背けてなんで自分が試合に出ないといけないのかとか上回生がいい雰囲気を作ってくれないからのびのびプレーできないなどと思ってしまったこともあった。
そんな奴が成長できるわけもなくレオにも抜かされ序列もどんどん下がった。グラウンドの隅での少人数B練シフトも増えリーグ戦期間も淡々と日々を過ごしてしまった。
そんな中で迎えたリーグ戦第4戦立命館戦。この試合に負けたらFinalの可能性がなくなる重要な試合だった。こんな自分にも期待してくださってハイプレス戦術のワンポイントで出場機会をいただいた。でも結果はファーストプレーでダブルミスをして失点、すぐにベンチに下げられてチームは1点差負け。
取り返しのつかないことをしてしまったとずっと引きずって全然練習に身が入らないまま入れ替え戦まで終了してしまった。同期のほとんどはチームを背負ってピッチで戦っているのに自分はベンチで見ているだけでなにも貢献することができなかった。悔しくてたまらなかった。
そんな悔しさを胸に今年こそはと始まった3回生。
春先まではたくさん練習をして色々挑戦することができてそれなりに成長できた。
そんな中でのトップリーグの同志社戦。自分の責任で失点を重ねてしまい逆転負け。あきらかに自分のせいで負けた。
ここから2回生と同じことを繰り返してしまった。安定を求めて挑戦をしない、どうやったら失点に絡まずに済むか、そんなことばかり考えてしまっていたように思う。
そのまま迎えたリーグ戦。Final3すらいけずギリギリの4位。また4回生の最後のリーグ戦を終わらせてしまった。
何度も自分のそれまでの行動を悔いた。そこでようやく自分が失敗から目を背けて何も次に繋げていないことに気づいた。チームを代表して試合に出場する覚悟が足りていなかった。
いくら悔いても過去は変えられないから、できることは25チームで勝ち続けること、自分が勝ちに導ける絶対的存在になることしかないと思った。
4回生になってクリアライドリーダーとロングリーダーになった。上手くいかないことも多いけど頭をフル回転させてチームが、自分がどうやったらよくなるか考えるのが楽しい。やっと自分の限界を決めずに挑戦し続けられているように感じる。確実にプレーの引き出しが増えたし自信もついた。
今の自分にはチームを背負う覚悟があるとはっきりと言うことができる。器用なことはできないけどハードワークの部分は誰にも負けない。誰よりも走ってGBも寄るしクリアもあげる。体を張ってシュートブロックもする。
最後に直接だと恥ずかしくてうまく伝えられないと思うので感謝を書かせてください。
家族へ
連絡は全然しない、バイトも勉強もしないろくでもない息子でごめんなさい。いつもありがとう。必ず全学決勝まで行くから関東での試合は家族全員で見に来てほしいです。
LGのみんなへ
リーダーっぽいことはあんまりできてなくてごめんなさい。いつも高め合ってくれてありがとう。日本一のLG集団になろう。
レオは2年間DFLありがとう。ルキアはうますぎるからこのまま暴れ続けてくれ。カンテとゴンは本当に上手くなった。マンソルは急なコンバート受け入れてDMFやってくれてありがとう、来年はどっちかな。永井は復帰待ってる、また一緒に試合に出たい。
そしてやすしさんFrCなのに上回練に呼んだらいつも来てくださってありがとうございます。去年の分まで勝ち続けて必ず恩返しします。
みんなへ
こんなにもとっつきにくい自分を受け入れてくれてありがとう。まずは目の前の阪大戦必ず勝ってFinalを決めよう。そしてそのまま日本一まで突っ走ろう。
2025/9/13 #3 喜多優貴